2015年11月21日土曜日

BALIUSⅠ型-電気系故障原因究明

バリオス…レストア大作戦第5段!

はい、滅茶苦茶やる気が無くなってます。
まーグダグダいっても仕方が無いので、しらみつぶしに調べて行きます。


普通エンジンがかかっていればオルタネータが正常であれば電源はエンジンが動いてる限り電源は供給されているはずです。

原因はいろいろありますが、
オルタネータの故障
レギュレータレクチファイアの故障
が考えられます。

原因を究明する上で各部の働きを知っていなければ、解決に至りませんので・・・

各部の働きを簡単にいえば(私の記憶ではですが・・・)

○レギュレータ/レクチファイアとは
 レギュレータとレクチファイヤとは別々のものなんですが、バイクの場合は一体になっているからレギュレートレクチファイアと呼ばれる。

 オルタネータで発電された交流電流をレクチファイヤで直流にして、レギュレータで電圧を一定以下に制御します。高くなりすぎた電圧を下げることはできますが、低い電圧を上げることはできません。
 発熱するので放熱板の付いた金属製のボディーに入っていて、風通しのいい所に付いています。発熱するのは余った電気を熱に変えて放出するのではなく、部品や回路の電気抵抗で発熱します。

・レギュレータ
 電圧が一定以上に上がらないように制御する部品のこと。
 エンジンで発電機を回しているので、回転数が上がると電圧も高くなります。電圧が高くなりすぎないように制御するのが、レギュレタの役割です。
 レギュレータは、電圧が設定以上になると半導体部品で電圧を感知して、その部品から流れてきた電気がサイリスタやトランジスタを導通(スイッチオン)させて、余分な電流をショートさせて発電機に戻す仕組みになっています。


・レクチファイヤ
 これは日本語だと〝整流器″で、発電機で作られた交流を直流にする部品です。
 ダイオードって電子部品の、電流を1方向にしか通さない性質を利用して整流しています。

○オルタネータとは

オルタネータとかゼネレータ(ジェネレータ)とかダイナモとか人によって呼び名は違いますが。
発電機っていうことでは全ての呼び名で間違ってないと思います。

つまり、オルタネータとは『発電(充電)装置』の事です。

オルタネータはエンジンによって回されます。
つまり、エンジンが動いている時は常に回っているわけです。

オルタネータを回す事で電気が発生し、その電力を様々な部分に活用しているのです。

もちろんバッテリの充電も行います。

どのようにして電気が発生するのかを説明すると、ものすごく難しい話しになってしまいますので、

『オルタネータが回ると電気が発生する!』
もっと簡単にいうと小型発電機があると解釈してください。

と単純に理解してください。

と簡単に説明したつもりですが・・・長々と書いてしまいました。
ではでは、原因究明するには?

準備するものは整備マニュアルとテスターですね!
テスターはデジタルでもアナログでもOKです


ちなみに私はアナログ人間なのでアナログ使ってます(笑)・・・・関係ないが

まずはエンジンがかかっている状態でバッテリの端子で12.6V以上あるか?
テスタでDC(直流)25Vレンジにして測定しましょう!

はい、ありませんでした!10.5Vくらい(^^;)
かろうじてエンジンがかかってるって感じ、数秒でプスンととまっちゃいます。

ということは、発電能力が弱いってことになりますので、レギュレータ以前の問題ですね。

ここですでに判明、オルタネータがやられてるってことですね。
なら、次はオルタネータから直接でてるリード線で今度はテストです。

バリオスは車体右側
レギュレータの横にオルタネータからの線があります。
オルタネータから4本線がでてます黒3本、薄緑が1本
薄緑はニュートラルセンサーなので関係ありません。

サービスマニュアルより。
レンジは250VAC(交流)にあわせます。
ここで間違えてはいけませんよ!!
バッテリーのとこではレギュレータを通ってるので直流!
オルタネーからの電気は交流です!!


サービスマニュアルより
コネクタ(カプラ)後方から黒端子のリード線にハンドテスタをあて、4000rpmで25V以上ならオルタネータは正常に作動しており、レギュレータの損傷している。25Vより大幅に低い場合はオルタネータの損傷
とあります。
各リード線の組み合わせで計3回テストします。
3本だから2回じゃない?って思うかもですが
①②③とあるなら、
①-②・①-③・②-③です。

やはり10.5Vくらい・・・皆目ありません(;;



ということは・・・オルタネータが損傷しているということですが
オルタネータにも・・・
・ステータコイル
・オルタネータロータ(永久磁石)
があります、どちらも新品25,000円くらいです(^^;)

ではでは、コイルがやられているのか?ロータなのか??
ロータは外すのに特殊工具が必要なので嫌だな~
コイルであってほしい!

と思いながら。整備マニュアル片手に判定です!!
テスタレンジを×1Ωにして
ステータコイルの抵抗を測ります。

 マニュアルには各リード線0.05~0.60Ωなら正常
ここで、上記抵抗より大きいか、無限大(∞)をしめすなら、ステータが断線しているので交換する。
抵抗が小さい場合はステータがショートしているので交換する。
とあります。

ちなみに、リード線と車体間の通電を点検し、抵抗が無限大(∞)以外をしめす場合はコイルがショートしいるのでステータを交換する。
とあります。



ここで、ステータコイルが正常な値を示しているなら。ステータコイルは壊れていないので、ロータの磁力が減少しているので交換する。

ということで、ロータの磁力損傷ですね・・・

でも納得いかない!納得いかないのではなく、最悪は避けたいって気持ちだったんだが・・・
ローターって壊れるものなの???って疑問が沸き、ネットやバイク仲間に色々聞いてみたけど
普通壊れないよね~って(;;
みんなも口を揃えて言うもんだから、この後私の行動にも過ちを起すことになるのですが・・・(^^;)

ちなみに、オルタネータの異常にはショート、焼切れロータの磁気損失などが考えられる。
コイルが一本ショートあるいは焼切れをおこせば出力電圧が低下するか、若しくは全く発電しないことになる。

 ロータの磁気損失はオルタネータを落としたり。叩いたり、電磁場においたり、あるいは老朽化によっておこりひいてはこうしたことが出力電圧の低下を招くことになる。

と、マニュアルにはあります・・・
やはり、老朽化による磁気損失かな~(;;

ついでなのでレギュレータも外して抵抗を測ってみましたが、異常ないように思われます。



なら、次やることはオルタネータの分解!です。

次回はオルタネータカバーの取外し、オルタネータロータ交換です。




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