2015年11月29日日曜日

BALIUSⅠ型-ステータロータ分解、取替え

バリオス…レストア大作戦第8段!

ステータコイルを交換し、仮組し、エンジンを始動させ計測するも・・・前回とかわらずふかすと・・・交流がおちていく・・・・
 (以前にも書きましたが、テスターの見方を見誤っていたと思われます。)

なので、やはり中古でかったロータは信用ならぬと思い。
ローターを新品購入!(25000円也)


ロータだけなので、後ろについてる、なんやよう解らん物をとりつけねばなりません。



ちなみに、これが古いロータです。
中にスプリングと受けの金と当て金?
みっつがありますので、失くさないように!

ちなみにここの穴に入ってます。

こんな感じですね

スプリングが筒の中にはいって大きい円柱のを押さえてる金具になってるみたいです

はい、古ローターから外しにかかりますが滅茶苦茶硬いです。
ねじ切れるんじゃないか!ってぐらい硬いです。
滅茶苦茶力がいりますよ!
バリオスの車体をひょいと持ち上げれるぐらいの私の力でも硬かったです。

見てのとおりびっしりネジロック材がついてました。

って奮闘すること10分
分離しました!

 分離させたら今度は組み立てていきます。
ここで、またネジロック材を使用するのですが。
ここではボルトの先にはつけないよう気をつけましょう。

というのも逆は頭が見えちゃってますので。
ボルトの先端までつけちゃうと、矢印のとこにネジロック材がでちゃいます。
でちゃったらあまり宜しくないでしょうね。
エンジンオイルとともにエンジン内部に入っちゃうといけませんしね。

次はスプリングを組んで行き

オルタネータカバーのリード線の所も液体パッキンをつけちゃって

ここも液体パッキンが必要です。
場所はエンジンの上腰と下腰をくっつけてるとこです。
よく見ると接合部分がわかりますので、忘れずに!!
あとは、組み立てて完了です。
組み立ては「オルタネータカバーの取り外し」を逆の手順でやっていけばOKですね


BALIUSⅠ型-ステータコイル交換

バリオス…レストア大作戦第7段!

見誤って決断した、ステータコイルから交換です。

右のカバーに入ってるのが古で、
少し肌色っぽいのが新品です。
新品は23000円くらいします。


まずはカバーからコイルを外しにかかります。

赤印のボルトを外していきますが。

すべてネジロック材を使用してますので、硬いです。

よく、他の記事ではなめましたとか書いてますが・・・

私は、大丈夫でした。


で下が液体ガスケットと、ネジロック材です。

液体ガスケットネジロック材は大きいのではなく5gとかの少量のを買いましょう!!
多くあっても、時間がたてば硬化するので、結局捨てることになります!!
(何度も使うとか、業者みたいに何台も修理するっていうなら別ですが)

ちなみに液体ガスケットはシリコンシーランとでも代用できます。

ネジロック材は有名なロックタイトにしました中強度です。
バリオスは中強度指定です。
他にも高強度ってのがありますが・・おそらくこれは、二度と外すこと無いとこに使うんでしょうかね~?



はい、組み込みに移ります。
ネジにロック材をつけて
 (ロック材はネジの根元につけるようにしましょう。
  ねじ込んでいくと上まで上がって、全体にいきわたります。)

ほらこんな風にね!
これは半分くらいねじ込んだ状態です。

ここも液体パッキンをつけて~

ガスケットは綺麗にとっておきましょう!!

指定で69Nm 7.0kgf・mですので、トルクレンチを使って締めましょう。
ネジロック材もトルク管理もエンジン内部なので、もし外れたら、エンジンを損傷してしまうので守りましょう。
 余談ですが、カチカチ音がするトルクレンチが楽でいいのですが・・・
 何度かつかうとずれてきます。
 なので校正(キャリブレーション)が必要になります。


外したステータコイルですが、目だったコイルの損傷はありません。

カプラーも正常です。
他の記事でよんだのですが、焼き切れなどしてたらコイルが焦げてますし。
カプラーが溶けるらしいです。
目視でそれらが無い場合、壊れていないってことです。
実際私のもそうでした。


2015年11月23日月曜日

BALIUSⅠ型-オルタネータカバー取外し、オルタネータロータ交換

バリオス…レストア大作戦第6段!

電気系という樹海に足を踏み入れてしまった訳ですが、
さらなる原因究明の為、オルタネータカバーを外すことにしました。

一番にコネクタを外しておきます。

 次に線を固定している。プレートをもちあげ外しておきます。
柔らかい素材なので、簡単に曲がります。

 次に、ニュートラルセンサーを抜きます。
車体左側です。
スプロケットの隣にありますよ!(赤い矢印で指している所)

 それを緑の矢印の方向に引っこ抜きます。
はい、外れた状態!

 次!!カプラを引っこ抜く訳ですが・・・
私はカプラにヒモを巻き付けて、抜くようにしてます。
これは何においてもそうなんですが、
単車の配線は通し方を間違えると通らない場合が多いので・・・道順がわかるように、私はこうしております。
それに戻す時、反対に引っ張ればいいですいね!!


 はい、どんどん行きますよ!!
オルタネータカバーをあけるにはウォーターパイプを外すがずらすしかありませんので、
先に、クーラントを抜く必要があります!!
バリオスは赤く○がついてるとこがドレンです

 ここを緩めると・・・
 落ちてきます。
このときボルトにワッシャをかましてるので、失くさないようにしましょう。

 クーラントのキャップを外すと一気に抜けます。


 はい、次
①黄色い○のウォーターパイプをとめているバンドを緩め、ホースが抜けるよう準備しておきます。
②次に赤い○のボルトを外していきます。
③次に緑の○のボルトを外します。
④ウォーターパイプが外れる状態になったら、ゴムホースからパイプを外し、抜きます。
私の場合黄色の矢印のように邪魔にならないように回しただけです。
⑤これでやっと最後の青○の所のボルトが外せれます。!


全部ネジを外したら、外れるのですが、ロータの磁力で引っ張られるので、多少力が必要と思われます。
エンジンオイルが出てくるので、気をつけてくださいね。
コイルも黒ずんではいますが・・・
多少右側が焼け欠けてるのか??
今回の目的はローターの交換なので、とりあえずほっときます。


ローターです。
こいつを外すのは至難の業です(;;
特殊工具が必要となります。



工具を持ってなかったので、部品と工具を注文です。
ローターは某オクで3KでGET!! 
フライホイールホルダ
 これでロータを固定します。
これは必ず必要です

それとロータープーラーってのが必要です。
専用工具はうん万円だったと思うし。
ほかのメーカーのにしても高いので、
私はこれを使いました!
3本爪ギヤプーラーです。

ネットで色々調べたのですが、これで外した人がいたので購入する事にしました。
2本爪では駄目みたいです。爪が耐えられなかったみたいです。

てな事で作業に入ります。
赤いペイントがしてるボルトを先に抜きにかかります。
構造がわからないと思いますが・・・
ボルトでローターを固定しているのですが、ボルトを外すだけではローターはすんなり外れません。
差し込んでるのが台形みたいになってるって思ってください。(ってよくわかりませんよね)


パーツクリーナで油を落としておいて、フライホイールホルダをかまして

うんにゃ!!と抜いてください。
滅茶苦茶硬いので車体が動きそうになりましたが、どうにか外しました。

で今度はローター本体を外すのですが、私は当て金として、止めてあったボルトより少し小さいボルトを使用し当てとしました。
(ボルトの頭がへこんでいるのは、3本爪の頭で開いちゃったんです。)

こんな風に爪をかまして~


ねじ込んでいきながらひっこぬく!
滅茶苦茶硬いです。
爪が曲がるのかと思うぐらいでした。

外れたら一気に落ちますので、気をつけてください。


で、GETした中古ロータをセットし逆の手順で組んで行きます。

全部組み終わって、エンジンを始動!!
なんとかアイドリングで保ってますが、ふかすと、駄目です(;;
でも進歩はあった。
ということは、オルタネータステータを変えれば直る!!ということで即、新品の純正品を注文しました。

でも、私はここで大きな誤ちをし、結局5万を放りました。
と言うのも、ここから先ステータもロータも純正の新品を購入しましたが、結局一緒の値を示していました。
バッテリーが完全に死んでいるのを私は忘れていましたので・・・
テスタも私の測定の仕方がわるかったのかもしれません。

と、いう結論にいたったのは、全部部品を変えてから判明しましたので(^^;)
いい勉強にはなりました。

ということで次はオルタネータステータ交換です。

2015年11月21日土曜日

BALIUSⅠ型-電気系故障原因究明

バリオス…レストア大作戦第5段!

はい、滅茶苦茶やる気が無くなってます。
まーグダグダいっても仕方が無いので、しらみつぶしに調べて行きます。


普通エンジンがかかっていればオルタネータが正常であれば電源はエンジンが動いてる限り電源は供給されているはずです。

原因はいろいろありますが、
オルタネータの故障
レギュレータレクチファイアの故障
が考えられます。

原因を究明する上で各部の働きを知っていなければ、解決に至りませんので・・・

各部の働きを簡単にいえば(私の記憶ではですが・・・)

○レギュレータ/レクチファイアとは
 レギュレータとレクチファイヤとは別々のものなんですが、バイクの場合は一体になっているからレギュレートレクチファイアと呼ばれる。

 オルタネータで発電された交流電流をレクチファイヤで直流にして、レギュレータで電圧を一定以下に制御します。高くなりすぎた電圧を下げることはできますが、低い電圧を上げることはできません。
 発熱するので放熱板の付いた金属製のボディーに入っていて、風通しのいい所に付いています。発熱するのは余った電気を熱に変えて放出するのではなく、部品や回路の電気抵抗で発熱します。

・レギュレータ
 電圧が一定以上に上がらないように制御する部品のこと。
 エンジンで発電機を回しているので、回転数が上がると電圧も高くなります。電圧が高くなりすぎないように制御するのが、レギュレタの役割です。
 レギュレータは、電圧が設定以上になると半導体部品で電圧を感知して、その部品から流れてきた電気がサイリスタやトランジスタを導通(スイッチオン)させて、余分な電流をショートさせて発電機に戻す仕組みになっています。


・レクチファイヤ
 これは日本語だと〝整流器″で、発電機で作られた交流を直流にする部品です。
 ダイオードって電子部品の、電流を1方向にしか通さない性質を利用して整流しています。

○オルタネータとは

オルタネータとかゼネレータ(ジェネレータ)とかダイナモとか人によって呼び名は違いますが。
発電機っていうことでは全ての呼び名で間違ってないと思います。

つまり、オルタネータとは『発電(充電)装置』の事です。

オルタネータはエンジンによって回されます。
つまり、エンジンが動いている時は常に回っているわけです。

オルタネータを回す事で電気が発生し、その電力を様々な部分に活用しているのです。

もちろんバッテリの充電も行います。

どのようにして電気が発生するのかを説明すると、ものすごく難しい話しになってしまいますので、

『オルタネータが回ると電気が発生する!』
もっと簡単にいうと小型発電機があると解釈してください。

と単純に理解してください。

と簡単に説明したつもりですが・・・長々と書いてしまいました。
ではでは、原因究明するには?

準備するものは整備マニュアルとテスターですね!
テスターはデジタルでもアナログでもOKです


ちなみに私はアナログ人間なのでアナログ使ってます(笑)・・・・関係ないが

まずはエンジンがかかっている状態でバッテリの端子で12.6V以上あるか?
テスタでDC(直流)25Vレンジにして測定しましょう!

はい、ありませんでした!10.5Vくらい(^^;)
かろうじてエンジンがかかってるって感じ、数秒でプスンととまっちゃいます。

ということは、発電能力が弱いってことになりますので、レギュレータ以前の問題ですね。

ここですでに判明、オルタネータがやられてるってことですね。
なら、次はオルタネータから直接でてるリード線で今度はテストです。

バリオスは車体右側
レギュレータの横にオルタネータからの線があります。
オルタネータから4本線がでてます黒3本、薄緑が1本
薄緑はニュートラルセンサーなので関係ありません。

サービスマニュアルより。
レンジは250VAC(交流)にあわせます。
ここで間違えてはいけませんよ!!
バッテリーのとこではレギュレータを通ってるので直流!
オルタネーからの電気は交流です!!


サービスマニュアルより
コネクタ(カプラ)後方から黒端子のリード線にハンドテスタをあて、4000rpmで25V以上ならオルタネータは正常に作動しており、レギュレータの損傷している。25Vより大幅に低い場合はオルタネータの損傷
とあります。
各リード線の組み合わせで計3回テストします。
3本だから2回じゃない?って思うかもですが
①②③とあるなら、
①-②・①-③・②-③です。

やはり10.5Vくらい・・・皆目ありません(;;



ということは・・・オルタネータが損傷しているということですが
オルタネータにも・・・
・ステータコイル
・オルタネータロータ(永久磁石)
があります、どちらも新品25,000円くらいです(^^;)

ではでは、コイルがやられているのか?ロータなのか??
ロータは外すのに特殊工具が必要なので嫌だな~
コイルであってほしい!

と思いながら。整備マニュアル片手に判定です!!
テスタレンジを×1Ωにして
ステータコイルの抵抗を測ります。

 マニュアルには各リード線0.05~0.60Ωなら正常
ここで、上記抵抗より大きいか、無限大(∞)をしめすなら、ステータが断線しているので交換する。
抵抗が小さい場合はステータがショートしているので交換する。
とあります。

ちなみに、リード線と車体間の通電を点検し、抵抗が無限大(∞)以外をしめす場合はコイルがショートしいるのでステータを交換する。
とあります。



ここで、ステータコイルが正常な値を示しているなら。ステータコイルは壊れていないので、ロータの磁力が減少しているので交換する。

ということで、ロータの磁力損傷ですね・・・

でも納得いかない!納得いかないのではなく、最悪は避けたいって気持ちだったんだが・・・
ローターって壊れるものなの???って疑問が沸き、ネットやバイク仲間に色々聞いてみたけど
普通壊れないよね~って(;;
みんなも口を揃えて言うもんだから、この後私の行動にも過ちを起すことになるのですが・・・(^^;)

ちなみに、オルタネータの異常にはショート、焼切れロータの磁気損失などが考えられる。
コイルが一本ショートあるいは焼切れをおこせば出力電圧が低下するか、若しくは全く発電しないことになる。

 ロータの磁気損失はオルタネータを落としたり。叩いたり、電磁場においたり、あるいは老朽化によっておこりひいてはこうしたことが出力電圧の低下を招くことになる。

と、マニュアルにはあります・・・
やはり、老朽化による磁気損失かな~(;;

ついでなのでレギュレータも外して抵抗を測ってみましたが、異常ないように思われます。



なら、次やることはオルタネータの分解!です。

次回はオルタネータカバーの取外し、オルタネータロータ交換です。